【職場のハラスメント】~パワハラ編 パワハラの定義は?パワハラをする上司との関係~
みなさんこんにちは!knowhow の takumaです(^ ^)
前回の記事で「セクハラ編」をお送りしましたが、今回は今社会で大きな問題となっている「パワハラ」について述べていきたいと思います。
私もパワハラを受けたことが何度もあるので、経験談を織り交ぜながらお話ししたいと思います。
1. 現代社会におけるパワハラ
みなさんは日本に存在する労働問題の相談件数1位をご存知ですか?(タイトルにもあるのでわかると思いますが笑)
それは「パワハラ」です。
以前は「解雇」や「労働条件の引き下げ」などが主な労働問題の相談内容だったのですが、現在は「パワハラ」がダントツの1位です。
パワハラ受けている人は精神的に病んでしまう可能性が高いので、パワハラはメンタルヘルスの問題にも繋がってきます。
2. パワハラの原因
パワハラの原因はいくつかあり、一概には言えませんが、行為者と被害者の働く価値のギャップが大きな要因となっているようです。
例えば考えの古い上司にとって、仕事は「苦しいもの、耐えるもの」である一方、若い部下にとっては「自分を向上させるもの、楽しくやるもの」であるとすると、両者の間には仕事の価値観のギャップがあります。
仮に部下から1週間の休暇の申請があったとしたら、上司は「休みすぎだ!ちゃんと働け!仕事はそういうもんだ!」と言われるかもしれません。
そう言われても部下は納得いきません。
そのギャップにより、両者は理解し合えず、結果として権力のある上司の方が強く、日々嫌がらせをしたり、怒鳴るなどしてパワハラにつながってしまう可能性があります。
3. パワハラの問題点
前回の「セクハラ編」でも言いましたが、セクハラを規制する法律があるのに対して、パワハラにはありません。
パワハラの概念は以下のとおりです。
「職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
このように定義されていますが、規制する法律がないためにこの定義によって判断するしかありません。
それゆえに、個々によって考えや意見が違うので、パワハラ問題を解決するのが難しいのが現状です。
4. これってパワハラ?
以下3つの例題を示します。どれがパワハラでしょうか?
(1)他の同僚は上司から「~さん」と呼ばれているが、自分だけ「お前」と呼ばれる
(2)仕事に遅刻したら、みんなの前で上司に頭をひっぱたかれた
(3)毎週金曜日は夜9時くらいまで残業を強いられる
それぞれの価値観によってどれがパワハラかは異なりますが、一般的には上記全てがパワハラにあたります。
(1)は「お前」と呼ぶ行為は、その人の存在を否定する、人格を否定する行為にあたり、精神的苦痛を与えるものになります。
(2)は有無を言わず、パワハラになります。場合によっては傷害罪などになってしまいます。
(3)は業務の適正な範囲を超えており、苦痛を伴うくらい強制的にさせられているのであればパワハラにあたります。
このように、どうしても曖昧な解釈になってしまいます。
パワハラを規制する法律がないために、どちらが悪いというのを決めるのは難しく、仮にパワハラ行為者と決めつけられても、個人的な解釈によってパワハラかどうかは変わるので、行為者と被害者の間にどうしてもしこりのようなものが残ってしまいます。
5. パワハラをしないために
ではどうすればパワハラを防ぐことができるでしょうか?
(1)パワー(権力)の出し方に気をつける
パワーを持っている上司などはその権力を行使して部下に指示などを出すわけですが、そのパワーの出力方法を間違えてしまうとパワハラになってしまいます。
権力を適切な指導などのマネジメントに出力したり、コミュニケーションのために出力すれば問題ありませんが、いじめや嫌がらせなどの不当な行為のために出力してしまったらそれはパワハラです。
自分が出力しているパワーが適切かどうかを常に判断する必要があります。
(2)感情と仕事に必要な言動を区別する
嫌いな相手にはどうしても嫌いという感情が出てしまいがちで、嫌な言い方や行動を相手にしてしまいがちです。
例え相手のことが嫌いであっても仕事は仕事、感情は感情でしっかり区別して、仕事をするためのコミュニケーションはしっかりとるようにします。
嫌いな感情を行動や言動に出してしまうのは社会人として恥じるべき行為であることを自覚しましょう。
(3)人間でなく行動を叱る
「お前は本当にできの悪いやつだな!」と言ってしまえば、それはその人の人間性を否定し、叱っていることになります。
それをしてしまえば、パワハラになってしまう可能性があります。
そうするのではなく、部下がミスをしてしまったのなら、部下が失敗した行動を叱ることが必要です。
「クライアントとのアポイントは17時じゃなくて11時だったんだよ。会社の信頼に関わる重要なことだから気をつけてくれ。まあ俺もジュウナナジと言えばよかったね」
のように行動を叱ればそれは適正なパワーの出力です。
自分がパワーを持っている立場であれば以上のことができているかチェックしてみましょう。
以上、【職場のハラスメント】~パワハラ編 パワハラの定義は?パワハラをする上司との関係~でした!
冒頭でも述べましたが、パワハラは大きな社会問題になっています。
そしてそのほとんどがパワハラとは何かを知らない、相手とのコミュニケーションが取れていない、相手を誤解していたなどのいわゆる「無知」な状態に起因します。
パワハラとは何かを知っていただける機会になれましたら幸いです。
今回も読んでいただき、ありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。